はじめに
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トレンドラインとは
英語で、直訳すると、『動向』『傾向』のことですので、相場の『向き』を示すものです。
注意点
ここで、勘違いをしてはいけないのが、『トレンドラインが相場の動きを見極める最高なツール』ではない!ということです。
他のツールや、要人発言(ファンダメンタルズ分析)も併用することによって、『さらにトレンドラインの力』を引き出せるというものです。
ここでは、正しいトレンドラインの引き方を説明していきます。
トレンドラインの引き方
トレンドラインを引くときには、上図のように引きます。
たくさんの場所で引くことができますが、短い時間でたくさん引くとわけがわからなくなってしまいます。
そこで、図は、5分足チャートで解説していますが、もう少し時間の大きいチャート(1時間足チャート)などから引いてみるとよいでしょう。
1: 右肩上がり「上昇トレンド」
「赤丸1」のように右肩上がりのときは、『上昇トレンド』といい、ローソクの安値どうしを図のように結んだもので、『上昇トレンドライン』といいます。
2: 右肩下がり「下降トレンド」
「青丸2」のように右肩下がりのときは、『下降トレンド』といい、ローソクの高値どうしを図のように結んだもので、『下降トレンドライン』といいます。
次に、トレンドの変わり目を判断するためのラインを見ていきましょう!
3: 上値抵抗線(レジスタンスライン)
上に行きたくても押さえつけられている壁(売りと買いが拮抗して動かないところ)これを上値抵抗線『レジスタンスライン(3)』といいます。
4: 下値抵抗線(サポートライン)
下に行きたくても支えられている壁(売りと買いが拮抗して動かないところ)これを下値抵抗線『サポートライン(4)』といいます。
トレンドブレイク
- 上昇トレンドラインを下に抜けた所
- 下降トレンドラインを上に抜けた所
これらを、『トレンドブレイク』といいます。
『レジスタンスライン(3)』と『サポートライン(4)』の間で行ったり来たりすることを、『レンジ相場』といいます。レンジ相場を抜ける(6)を『レンジブレイク』といい大きくトレンドが発生します。
トレンドラインのメリット・デメリット
メリット
相場の方向性(買い・売り・持合い)が明確になり、取引ポイントをつかみやすくなる。
デメリット
ある程度の時間を必要とします。トレンド(方向性)が、ついてからでないと線を引くことができず、チャートの流れを読むことができないので突発性のある変化には追従できない。
おわりに
トレンドラインは、相場の方向性を判断するうえで非常に有効的なものですが、間違った引き方をすると幾つもの線がチャート上を走ってしまい判断を鈍らせ逆効果となることもあります。
正しい引き方を学び、他のテクニカル指標なども併用にて取引判断を行うのが効果的です!
(Photo by 著者)