はじめに
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(photo by amanaimages)
FXで大きな損失を被った…というような話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。なぜFX取引が暴走してしまうのか、それは始める前に相場が何銭動いたらいくらの損が出るかの計算ができていなかったり、リスクヘッジルールを設定していないからです。
その把握なしに持っている資金で買えるだけ買うというようなやり方は、大きな損をしてしまうパターンであり、絶対に避けるべきです。
ここでは始める前に把握しておくべきことと、大きな損失を出さないためのルールについてご説明します。
取引前に決めておくべきこと
取引量の設定
FX取引をはじめる際には、まず取引量を決めなくてはいけません。お金をどれくらい増やしたいのかによって、1万ドルか10万ドルか…というように取引量が変わります。仮に10万ドルの取引だと、1円動くとプラスマイナス10万円の損益が発生します。
例えば最近のドル円相場で、短期間に10円変動する確率は低いと思われるので、10万ドルの取引だと短期間で、100万円の利益は狙える可能性は低いと考えられます。
利益期待値と損益許容値の設定
例えば、1日の中で取引を完結しようと考えた場合、ドル円相場で1日50銭前後しか動かないとすると、10万ドルでは5万円の損益の可能性があります。もし、損失が出ても1日の取引で挽回できる範囲と考えるのであれば、5万円の損失までが許容となり、50銭幅が損失設定の値幅となります。
どこまでの損を許せるか・どこまでの利益を取りたいかという、許容出来る範囲の値幅を決めておくことが必要です。
大きな損失を出さないためのルール
プロでも100%予測が当たることはありません。しかしプロは損失を小さくする方法を知っているのでトータルで利益を出すことができるのです。
そのためには損失を出した時の想定をしておくのが重要です。取引する会社によりますが、FXには損失を食い止める様々なルールがあります。
うまく利用し、大きな失敗をしない取引を心がけましょう。
マージンコール
FXは為替の取引を総代金(全額)で取引するのではなく、証拠金と言われる一定比率の小額資金で取引することが出来ます。そのため、為替差損が預託金に対し一定額になると預託金以上の損失になる可能性が高くなり、それを通知するルールがマージンコールとなります。
マージンカット
損失が大きくなったとき、顧客の意向を聞かずに強制的にポジションを決済するルールです。これは全ての取引会社で行われます。
乱暴なように感じるかもしれませんが、相場が大きく変動した時に預け入れた資金が全部なくなりにくいように定められたルールです。
ストップロスオーダー
逆指値注文ともいいます。普通、指値注文というと、この金額以下になったら買う、この金額以上になったら売るという利益を確定させるためのものですが、逆指値注文はここまで下がったら売る、というオーダーです。例えばドル円を80円で買って75円まで下がったら売るなどの損失を限定する注文のことです。
10万ドルの取引量の場合、ストップ幅を1円にすると10万円の損、50銭にすると5万円の損ということになります。
夜中ずっと起きて取引することはできませんので、寝る前にリスク管理として逆指値注文は設定しておきましょう。